テクノロジーサービス
TECHNICAL SERVICE
講義交換
人間の植物相、さまざまな薬、微生物を標的とした治療オプションのベクタースクリーニング
クリックして適用
OX40ヒト化モデル

(BALB/c-hOX40,C57BL/6-hOX40,C57BL/6-hPD1/hOX40,BALB/c-hPD1/hOX40)

OX40,はTNFRSF4Tumor Necrosis Factor Receptor Superfamily Member 4またはCD134とも言われ、TNFR/TNFスーパーファミリーにおける最も重要な受容体分子です。研究によると、OX40CD4+CD8+T細胞免疫応答において重要な役割を果たし、T細胞依存性B細胞の增殖と分化に影響を与えるほか、アポトーシス阻害剤であるBCL2及びBCL2lL1/BCL2-XLの発現を促進することで、アポトーシスを阻害できます。臨床研究によると、OX40のアゴニズムが免疫エフェクターと記憶機能を促進し、免疫抑制性制御性T細胞(主に腫瘍に出現されます)を減少させることができます。癌におけるOX40アゴニストの役割はますます注目され、多くのアゴニストががん治療薬として開発段階または臨床試験段階に進められています [1-5]

構築戦略:集萃薬康はBALB/c及びC57BL/6マウスのOX40遺伝子を対応のヒトOX40遺伝子セグメントに置き換え、マウスOX40遺伝子のUTR領域を保持し、ヒトOX40の発現がマウス自体のプロモーター及び調節配列によって制御されることにより単一ヒト化マウスBALB/c-hOX40C57BL/6-hOX40及び二重ヒト化マウスC57BL/6-hPD1/hOX40BALB/c-hPD1/hOX40を含むOX40ヒト化マウスモデルを構築しました。

1. C57BL/6-hOX40MOXR0916類似体の薬力学的実験

MC38腫瘍細胞株をC57BL/6-hOX40マウスモデルに皮下接種した後、抗ヒトOX40抗体であるMOXR0916類似体の腫瘍抑制効果試験を実施しました。

左図:マウス腫瘍増殖グラフ  右図:マウス体重変化グラフ

(データは第三者の共同検証による

B6-hOX40マウスへのMC38皮下接種モデルに基づくin vivo薬力学的試験。対数増殖期の結腸癌細胞MC386-8週齢のB6-hOX40ヒト化マウスに皮下接種し、腫瘍増殖平均体積が約100 mm3になったときに、無作為にVehicle(対照)群,MOXR0916類似体治療群(n=7)に分け、対応の治療薬で治療を行いました。データはMean±SEMで示されたものです。

試験結果:MOXR0916類似体の投与は腫瘍増殖に有意な抑制作用が認められました。

考察:B6-hOX40マウスはヒトOX40抗体のin vivo薬力学的効果を評価するための理想的なモデルです。

1. BALB/c-hPD1/hOX40の薬力学的実験

CT26腫瘍細胞株をBALB/c-hPD1/hOX40マウスモデルに皮下接種した後、抗ヒトPD1抗体と抗ヒトOX40抗体の腫瘍抑制効果試験を実施しました。

左図:マウス腫瘍増殖グラフ  右図:マウス体重変化グラフ

(データは第三者の共同検証による

BALB/c-hPD1/hOX40マウスへのCT26.WT皮下接種モデルに基づくin vivo薬力学的実験。対数増殖期の結腸癌細胞CT26.WT6-8週齢のBALB/c-hPD1/hOX40ヒト化マウスに皮下接種し、接種当日に無作為に3つの群(対照群、OX40抗体群とPD1抗体群、各群に6匹)に分け、対応の抗体と用量でそれぞれ投与します。週に1回、計4回投与しました。データはMean±SEMで示されたものです。

試験結果:BALB/c-hPD1/hOX40マウスに腫瘍を接種し、それぞれ抗ヒトOX40と抗ヒトPD-1抗体で治療した後、全て優れた抗腫瘍効果が認められました。

考察:BALB/c-hPD1/hOX40マウスは抗ヒトOX40及び抗ヒトPD-1抗体のin vivo薬力学的効果を評価するための理想的なモデルです。

 

参考文献

[1] OX40 Agonists and Combination Immunotherapy: Putting the Pedal to the Metal. Front Oncol. 2015, 16;5:34.

[2] Control of Immunity by the TNFR-Related Molecule OX40 (CD134). Annu Rev Immunol. 2010, 28:57-78.

[3] OX40 promotes Bcl-xL and Bcl-2 expression and is essential for long-term survival of CD4 T cells. Immunity. 2001, 15(3):445-55.

[4] Robust B cell immunity but impaired T cell proliferation in the absence of CD134 (OX40). J Immunol. 1999,15;163(12):6520-9.

[5] Cross-linking of OX40 ligand, a member of the TNF/NGF cytokine family, induces proliferation and differentiation in murine splenic B cells. Immunity. 1995,2(5):507-21.