LDLR(Low-Density Lipoprotein Receptor)は低密度リポタンパク質受容体と言われ、低密度リポタンパク質受容体ファミリーの一員です。低密度リポタンパク質受容体は血漿中の低密度リポタンパク質(LDL)と中密度リポタンパク質(IDL)を除去することで、血漿コレステロールレベルを調節しています。集萃薬康はCRISPR/Cas9ゲノム編集技術でC57BL/6JのLdlrをノックアウトし、Ldlr KOマウスモデルを構築しました。LdlrEノックアウトマウスでは、西洋型食餌を投与することにより、アテローム性動脈硬化の発症及び進行を促進できます。
系統:B6/JGpt-Ldlrem1Cd82/Gpt
動物使用量:5-10匹/群,3-8群
2.1 Ldlr KOモデル検証データ
(1)通常および高脂肪食での対照およびLdlrノックアウトマウスの表現型
図1. 通常または西洋型食餌条件でのLdlr-/-マウスでは、全て血漿コレステロールと低密度リポタンパク質コレステロールレベルの上昇が認められた。データはMean±SEMで示されたものである。
(2)オイルレッドO染色
図2. オイルレッドO染色によると、WDで20週間誘発された後のLdlrノックアウトマウスでは、大動脈周辺に大量の赤い脂質沈着が認められた。
2.2 Ldlr KOモデルの薬力学的データ
(1) 薬物(MGL-3196)の介入はLdlr KOマウスの脂質異常症を軽減できます
図3. 薬物(MGL-3196)介入により、Ldlr KOモデル総コレステロール、低密度リポタンパク質及びトリアシルグリセロールレベルは低下した。データはMean±SD、n=6で示されたものである。unpaired two-tailed Student's t-test法で統計学的分析を行った。*,P<0.05。
関連系統: