B6-Alms1変異マウスは8週齢から肥満と高血糖が認められ、かつ20週齢前後から脂肪肝が認められました。B6-Alms1変異マウスは西洋型食餌条件で短期間(6週間)以内に顕著な全身性代謝障害(肥満、脂質異常症)、深刻な脂肪変性、炎症、肝細胞腫脹、肝臓の軽度の線維症など、NASHの典型的な症状を発症させることができます。
4.1 B6-Alms1-del NASHモデル検証データ
(1) 体重グラフ
図1. B6-Alms1-del NASHモデルの体重増加。データはMean±SD、n=5~15として示されたものです。
(2) 肝臓形態学
図2. 6週間給食後のB6-Alms1-del NASHモデルに深刻な脂肪肝表現型が認められました。データはMean±SD、n=5で示されたものです。unpaired two-tailed Student's t-test法で統計学的分析を行いました。***,P<0.001。
(3) 血漿コレステロール及び低密度リポタンパク質コレステロールレベル
図3. 6週間給食後のB6-Alms1-del NASHモデルの血漿コレステロール及び低密度リポタンパク質コレステロールレベルは有意に上昇しました。データはMean±SD、n=5~20として示されたものです。one-way ANOVA with Tukey’s post hoc test法で統計学的分析を行いました。****,P<0.0001。
(4) 肝臓トリアシルグリセロール及び総コレステロールレベル
図4. 6週間給食後のB6-Alms1-del NASHモデルの肝臓TG及び総コレステロールレベルは有意に上昇しました。データはMean±SD、n=5で示されたものです。unpaired two-tailed Student's t-test法で統計学的分析を行いました。**,p<0.01。
(5) 血漿肝酵素
図5. 6週間給食後のB6-Alms1-del NASHモデルの血漿肝酵素レベルは有意に上昇しました。データはMean±SD、n=5で示されたものです。unpaired two-tailed Student's t-test法で統計学的分析を行いました。****,p<0.0001。
(6) 肝臓組織学
図6. B6-Alms1-del NASHモデルは14週間時に脂肪変性、炎症及び細胞空胞化などの病症が認められました。データはMean±SDで示されたものです。#:21週齢B6-Alms1変異マウス;^:14週齢のB6-Alms1変異マウス(WDを6週間投与)。
4.2 B6-Alms1-del NASHモデルの薬力学的データ
(1)MGL-3196とSemaglutide薬物介入により、B6-Alms1-del NASHモデルの体重が有意に低下した
図7. MGL-3196とSemaglutide薬物介入により、B6-Alms1-del NASHモデルの体重が有意に低下した。データはMean±SD、n=7で示されたものです。one-way ANOVA with Tukey’s post-hoc test法で統計学的分析を行いました。*,P<0.05;***,P<0.001;****,P<0.0001。
(2)MGL-3196とSemaglutide薬物介入により、B6-Alms1-del NASHモデルの血中脂質が改善されました
図8. MGL-3196とSemaglutide薬物介入により、B6-Alms1-del NASHモデルの血中脂質が改善されました。データはMean±SD、n=5~7として示されたものです。one-way ANOVA with Tukey’s post hoc test法で統計学的分析を行いました。***,P<0.001;****,P<0.0001。
(3)MGL-3196とSemaglutide薬物介入により、B6-Alms1-del NASHモデルの肝酵素ALT及びASTレベルが改善されました
図9. MGL-3196とSemaglutide薬物介入により、B6-Alms1-del NASHモデルの肝酵素ALT及びASTレベルが改善されました。データはMean±SD、n=5~7として示されたものです。one-way ANOVA with Tukey’s post-hoc test法で統計学的分析を行いました。**,P<0.01;***,P<0.001;****,P<0.0001。
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