C57BL/6-hPD1/hCTLA4及びBALB/c-hPD1/hCTLA4ベースのマウスに対し、それぞれAnti-PD1及びAnti-CTLA4併用の毒性、副作用評価を行いました。
1. PD1抗体薬とYervoy薬を併用したB6とBALB/c背景マウスにおける生長グラフの結果によれば、BALB/cでは、9日目に死亡が認められ、後期だけに耐性が認められました。
2. CTLA4のYervoy薬の臨床試験データによると、臨床患者に有意な発疹、肝炎、下痢、大腸炎などの症状が認められました。BALB/c背景のマウスには、有意な関節炎、発疹、脱毛等の症状が認められたが、B6背景のマウスには、有意な病理的症状が認められませんでした。
3. CTLA4的Yervoy薬物の臨床生化学的分析では、BALB/c背景マウスの乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)とクレアチンキナーゼ(CK)はB6背景マウスより有意に高いため、Yervoy薬のマウスに対する心臓損傷はBALB/c背景マウスより顕著だと考えられます。
4. CTLA4のYervoy薬はマウスの心臓に対し、異なる程度の炎症性障害を引き起こしており、BALB/cマウスの心臓への炎症性損傷はB6背景マウスより深刻でした。
B6-hPD1/CTLA4背景マウスモデルは薬物治療に耐性があります。BALB/c-hPD1/hCTLA4背景の免疫チェックポイントヒト化マウスモデルは臨床上の副作用の一部を再現でき、高分子および小分子の前臨床薬物の毒性評価用の理想的なモデルです。